原材料表示の基本ルールとアレルゲンや産地および添加物の書き方
食品表示法に基づく原材料表示の基本ルールと複雑な書き方の対策
食品を消費者に安全に届けるため、食品表示法において原材料表示には厳密なルールが設けられており、事業者はこれを遵守する義務を負っています。
この記事では、アレルゲン情報の正しい記載方法や、重量割合が最も高い原材料の原産地表示義務、そして原材料と添加物を区別する記号の使い方など、日々の現場で迷いやすい具体的なルールについて解説します。関連する法律上の決まりを正しく把握し、安全な情報を消費者に提供する体制を整えることは、意図しない法令違反を防ぎ、消費者の健康被害といったリスクを回避するうえで欠かせません。これらの内容を整理して理解を深め、正確な食品ラベルの作成にお役立てください。
原材料表示の複雑なルールに対応するらくらくシェフ
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原材料表示のルールで残すアレルゲンの範囲
原材料表示のルールでは、アレルゲンは原材料名の並びに載せる情報であり、注意書きだけで済ませる対象ではありません。まずは、どの範囲のアレルゲンを表示に残す必要があるかを確認することが重要です。
加工助剤やキャリーオーバーでも残す
添加物としては書かなくてよい加工助剤やキャリーオーバーでも、由来するアレルゲンは原材料表示に残す扱いです。消泡や濾過に使った材料のあとにも、特定の品目が残ることがあります。表示から消える添加物と、残すアレルゲンを混同しないことが要点です。
可能性の一文では足りない
「入っているかもしれません」といった注意書きは、義務のアレルゲン表示の代わりにはなりません。製造ラインの注意喚起と、原材料表示に載せるアレルゲンは別の欄です。お弁当の同一厨房、飲料の同一充填ラインでも、注意書きだけに頼らない確認が必要です。
二次原料に残る品目の転記
仕入れた加工品の規格書にアレルゲンが残っているときは、最終の原材料表示へ転記します。名称が同じタレでも、仕入れ先が変わるとアレルゲンの品目が変わることがあります。例えば、居酒屋のめんつゆ、飲料の香料ベースは、この転記の対象です。
重量1位の原材料に付ける産地の表示
国内で製造した加工食品では、重量が最も高い原材料に産地を書くというルールです。
対象は重量1位、水は外す
産地を付ける対象は、水を除いた原材料のうち、重量が最も高いものです。スープ弁当や希釈飲料で水が一番重くても、産地の対象は水の次に来る原材料です。添加物も、この対象からは外れます。重量の計算から水を外す点が、原材料名の並びとは別のルールです。
生鮮原料の産地と、加工原料の製造地
重量1位が農産物や畜産物、水産物なら、産地として国名などを表示します。1位がすでに加工された材料である場合は、その材料を製造した国を記載します。居酒屋の仕出しに使うめんつゆが1位なら、大豆の産地ではなく、めんつゆの製造地側を確認することになります。
配合が動くと対象が入れ替わる
日替わり弁当や飲料のレシピ変更で、1位の材料が入れ替わると、記載する産地も動きます。複数の産地を混ぜているときは、重量の多い順に国名を並べるという形式です。前回のラベルを流用すると、産地の対象が古いまま残ります。
原材料と添加物を分けるスラッシュの置き方
原材料と添加物を分けるとき、スラッシュ(/)で境を示す書き方があります。
スラッシュの前と後ろ
「/」の前に一般の原材料、後ろに添加物を置く形です。一般の原材料を重量順に並べ切ったあと、境を一つ置く流れになります。お弁当の合わせ調味料に入る酸味料や飲料の香料は、後ろ側に該当します。居酒屋のだし粉が添加物側か原材料側かは、「/」の位置より先に分類で決まります。途中に「/」が入ると、境が読めなくなるため注意が必要です。
添加物側の並びと用途名
スラッシュの後ろでも、添加物は重量の多い順に並べます。甘味料、酸化防止剤などの用途名は、添加物側に付ける扱いです。用途名だけを原材料側に置くと、添加物の区分が崩れます。物質名と用途名の組を添加物側で揃えることで、読み手が表示内容を正しく把握しやすくなります。
入れ忘れと、二重の境
スラッシュを入れ忘れると、添加物が原材料の並びに混ざって見えます。逆に、「/」と「添加物」の見出しを両方置くと、境が二つになり混乱を招きます。記号を使うなら、その位置だけを境にするよう運用しましょう。短冊形式のラベルでは、改行と「/」を重ねず、境界を一つに揃えます。
添加物の用途名は、物質名と組になって初めて並びが追えます。らくらくシェフは、配合量の入力から原材料と添加物の区分を画面に出せるクラウドサービスです。用途名の付き方やスラッシュによる区切りがどのように自動処理されるか、まずは無料のお試し期間を活用して実際の画面でお確かめください。
【Q&A】原材料表示のルールについての解説
- 加工助剤やキャリーオーバーでも、アレルゲンは残しますか?
- 添加物としては書かなくてよい場合でも、由来するアレルゲンは原材料表示に残す扱いです。「入っているかもしれません」といった注意書きは、義務の表示の代わりにはなりません。
- 産地の表示は、どの原材料に付けますか?
- 水を除いた原材料のうち、重量が一番高いものに付けます。1位が生鮮なら産地の国名、加工された材料なら製造地です。配合が動いて1位が入れ替わると、書く産地も動きます。
- スラッシュの前後には、何を置きますか?
- 「/」の前に一般の原材料、後ろに添加物を置きます。添加物側も重量順で、用途名は後ろ側に付けます。「/」の入れ忘れや、「/」と「添加物」見出しの二重使いは、どこが境界かわかりにくくなる原因です。
アレルギー表示など食品表示法に関するコラム
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